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土佐稲荷神社(大阪府大阪市西区)

土佐稲荷神社(とさいなりじんじゃ)

大阪で有名な稲荷神社といえばいくつか挙がってきますが、玉造稲荷に次いで名前が挙がってきそうなのはこちら土佐稲荷か東大阪の瓢箪山稲荷でしょうか。

今まで一度も参拝した事がなかったのですが、土佐藩蔵屋敷にあったお稲荷さんで非常にご利益のあるお稲荷さんだという程度の認知がある位には少なくとも知名度が高い神社です。

 

今回は御霊神社さんから西区靱公園の片隅にある御霊神社旧社地の楠永神社を経由してひたすら南西方面に、地下鉄の西長堀駅傍にある当神社に参拝しました。

 

今は東京一極集中が進んでおり商都というイメージが掠れてしまいましたが、江戸時代には武家政治の中心地の江戸と、全国の物産が一時集積されその物産の売買を執り行われていた「天下の台所」の大阪と政経の棲み分けがされその恩恵を受けておりました。

特に武士階級への俸給として支給されて準貨幣的な位置付けを持っていた米などは、大阪の堂島で世界最初の先物市場が開かれ、株などで今でも利用されているローソク足チャートもここ堂島の米先物相場の過程で発明されたものらしいです。

米の先物や株のチャートの話は余談として、この大阪は日本の商いの中心地であったという話です。

 

大阪が何故こういう商いの中心地になったかという話ですが、位置的な面と上方の有力商人の金が集まりやすい事以上に、この大阪の地が徳川幕府直轄の天領であり、更に大量輸送に向く様な堀や川が水路のように張り巡らされた地であったという所にあると思います。

各地の大名がこの地の堀に面した土地に蔵屋敷を設け、領国の米や産品を船で運び入れ、商人との売買の際には同じく船にて荷出し荷入れが出来るようにしていたようです。

 

もちろん、四国の有力藩である山内土佐藩も大阪に蔵屋敷を設けていたわけですが、その地がこの土佐稲荷神社周辺になります。

この土佐稲荷はその蔵屋敷内の鎮守だったのですが、六代藩主山内豊隆公の代より藩侯が来阪の際には蔵屋敷に立ち寄り参拝する程の扱いを受けたようです。

幕末に至りこの蔵屋敷は藩直営の事業の商会に変り、大量の藩札の清算を条件にこの商会を岩崎弥太郎氏が入手する事になります。

九十九商会(後の三菱グループ)の創業ストーリーの話ですが、この話の舞台がこの土佐稲荷神社を含むこの地だったりするんですね。

岩崎家は元蔵屋敷の土地と(その中の土佐稲荷神社)を土佐藩より譲り受ける事となりますが、東京にその活動拠点を移す際に土佐稲荷神社と一部の建屋を残し大阪府に寄付。

後、三菱由縁の社としてその保護を受け度々寄進を受け、今に至っております。

 

と、近現代史の隠れた要地…(淀屋橋にある幕末の俊才集まる適塾跡同様微妙に不遇な扱いを受けてる気がしますが)なんですよね。

恐らく戦後辺りの話だと思いますが、境内地を公共地向けなどでかなり削られて、明治期の1/3程までにされているようです。

更に神社とは直接関係はないですが、土佐藩蔵屋敷内に建っていた岩崎家旧宅の跡地は大阪市に公共地として譲渡させられ今は住宅公社の大きいマンションが東側に建っているようですし…。

 

もうちょっとこういうのは大事にして欲しいですね。(神社さんは全く悪くない話ですが)

 

少し前に大河ドラマで岩崎弥太郎がクローズアップされた事ですし、神社参拝に合わせて三菱発祥の地の見学としゃれ込むのは如何でしょうか。

 

【社格】 郷社

【御祭神】 宇賀御魂大神 素盞嗚大神 大市姫大神 田中大神(大歳神)

今回頂いた御朱印です。

土佐稲荷神社

【所在地】 大阪府大阪市西区北堀江4-9-7→地図

【公式HP】 http://www.tosainari.jp/

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osoumen

Author:osoumen
神社の御朱印集めのつもりが、いつの間にか徒歩での数珠繋ぎ巡拝の様相に。
最近旧道の曲がりくねった道を見るとどうもわくわくしてきます。

摂津国の神社中心の御朱印五目収集参拝中。

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