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天満天神と農業

天神様天神様と昔は気楽に言えてたのですが、最近は天神様という言葉をあまり使わなくなってきました。

天神様というと一般的には菅原道真公を指す方が多いのでしょうが、天津神を称して天神というケースが多々あって、神社の方と話すときに話がスムーズに進むように、菅公や菅公の神号”天満大自在天神”の略の天満天神を使用したりしています。

大阪の北側・旧摂津国界隈は実際に菅公の大宰府下向ルートに当たっている事もあり、各地にこの天満天神がお祀りされてますのでたまに話題として挙がったりしますので頻出ワードの一つだったりします。

 

この菅公をお祀りする社、摂末社も含めると無数にあるといっても過言ではないですが、由緒には菅公の足跡地のように書かれているのに実際ルート的に懐疑的に成らざるを得ないもの、後から勧請されたと明記されているものが多いのですね。

天神聖跡二十五拝に挙げられているものはまあ間違いのない由緒地で、後は京都-長岡京-茨木(西国街道)-摂津市(枝切街道)、摂津市から淀川水上移動の為にその両岸-瀬戸内海-九州のルートで、途中寄り道した道明寺関連以外はどうもこじつけっぽく感じてしまいます。

 

では何故ルート外の所等に菅公が祀られてるかという話ですが、この菅公もまた流行神として爆発的に信仰が広まった神様なんですね。

ご利益は今の様な学問神としてではなく、農業神。

菅公が神として祀られる契機になったのは清涼殿への落雷であり、また同時期に地震津波等災害が後を絶たなかった為、菅原道真公は雷神の荒御魂だという考えが広まり雷=雨をもたらす農業神として農民の間に爆発的に広まったらしいのです。

 

朝廷が恐れ朝臣でありながらも天津神に列する天満大自在天神の神号を授けられた非常に強い力を持つ雷神(農業神)、その御魂を鎮める事により大きな実りをもたらすだろうという即物的な信仰というわけです。

 

なるほど、新田開拓地や末社として各地で勧請されるわけです。

 

本日はこのあたりで。

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野見神社(大阪府高槻市)

野見神社(のみじんじゃ)

三島の鴨神社以降、東側に目を向けていなかったので、鴨神社最寄の摂津富田駅よりのんびりと…。

祈祷中でお忙しそうな三輪神社を後日回しにして東に向かったのですが、悉く不在で結局当日最期の予定でもあった高槻城址傍の野見神社でやっと御朱印が頂ける事となりました。

この高槻は織豊政権期には和田惟政、後にその家臣高山友照・重友(右近)父子が領有した場所で、今は史跡公園として整備されている高槻城を本拠地としておりました。

三名ともキリスト教に帰依した武将であり、当時の宣教師の文献にも名を残しておりますが、特に高山父子の信仰は度を越しておりまして、キリスト教の保護と共に近隣の社寺の破壊や迫害を行っており、この高槻周辺の社寺は少なからず被害を受けていたようです。

そしてこの野見神社は最もそういう弾圧を受けた神社のひとつであります。

 

創建は宇多帝の御世(9世紀末)にまで遡りまして、当地で疫病が蔓延した際に神託の元で牛頭天王をお祀りした事より始まり、後この地に高槻城が建てられることで城の鎮護社として一時の興隆を迎えます。

歴代城主をはじめその家臣からの尊崇も集め社領の寄進も行われて次第に盛んになっていきます。

ところが、高山父子の迫害により社領没収の上に社殿の破壊を行われ一気に衰微。

徳川期の三代目の城主松平家忠の時代(元和5年・1619年)になって、牛頭天王社を新造、寄進を受け高槻城の鎮護社としての地位に復し、更に慶安二年(1649年)に時の藩主永井直清により社殿の修築と寄進が行われ興隆を迎えます。

以降永井家との良好な関係を保ったまま幕末を迎えた事は、永井家の祖霊社として永井直清を祭る末社永井神社の佇まいからも感じられます。

 

明治の神仏習合禁止令により牛頭天王を須佐之男命に改め、また当地周辺が野見氏(土師氏)の由緒地であることもあり合祀し、社号を野見神社とし現在に到っております。

 

延喜式では摂津国嶋上郡には野身神社という神社が収載されており、こちらも論社ですが、この来歴を見る限りはどうも上宮天満宮の末社野身神社の方に分がありそうです。

 

御朱印についてですが、頂いた直後の扱いか保管のミスかと思いますが、スタンプの墨書き部分と朱印部分よりスタンプの溶剤が滲んだ様な状況になってしまいました。

スタンプの物を頂く際には開いたまましっかりと乾燥させて滲まないように溶剤を揮発させないといけないかもしれません。

こういうものの対応方法は今後の課題ですね。

 

【社格】 延喜式式内社(野身神社)論社 郷社

【御祭神】 須佐之男命 野見宿禰命

今回頂いた御朱印です。

nomijinja.jpg  

【所在地】 大阪府高槻市野見町6-6→地図

【公式HP】 http://www.nomijinja.jp/


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Author:osoumen
神社の御朱印集めのつもりが、いつの間にか徒歩での数珠繋ぎ巡拝の様相に。
最近旧道の曲がりくねった道を見るとどうもわくわくしてきます。

摂津国の神社中心の御朱印五目収集参拝中。

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